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海外での生活とボランティア活動を紹介するブログ


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ソロモン諸島にはSIWSAP (Solomon Islands Water Sector Adaptation Project)という、UNDPに資金されているプロジェクトが行われていて、そのプロジェクトは私の任地のギゾも対象としているので、たまにSIWSAPと活動をする機会があります。


ソロモン諸島の生活飲料水は、主に雨水。各家庭にはレインタンクがあり、みんなそこに雨水を貯めて使用しています。SIWSAPはこのようなレインタンクを作ったり、改善したりしています。これは私の家のレインタンクです。

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イベント企画


SIWSAPと一緒にワールド・ウォーター・デーのイベントを企画する機会がありました。ワールド・ウォーター・デーは国連のセレブレーションであり、毎年3月22日に行われます。この日には、綺麗なお水が飲めない人々のことを考えて、水を大切にするということを改めて考えるのです。国連は貧困削減に「水」というものはとても重要だと考え、2015年のSDGに「2030年までには世界のみんなは綺麗なお水をアクセスできること」を目標の一つとして入れた。


ギゾは今までワールド・ウォーター・デーを祝ったことがないので、今年祝おうと私たちは考えました。

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イベントは子供対象のダンスコンテスト。ダンスのテーマは「水の再利用」。このイベントを町の人たちに知ってもらうため、いろいろな場所にポスターを貼り、コンテストに参加したい人のために私たちの連絡先とオフィスの住所を書いた。ソロモン人はイベントに参加することが好きなので、すぐに5グループ申し込みに来てくれました。


予算を考えたり、会場を予約したり、テントやマイクを借りたり、準備することが多かったが、今回のイベントはギゾに来て二回目だったので割とスムーズにいきました。前回と同じように、企画期間は2週間くらいという、とても短い期間でした。なので、気づいたらイベント当日。


午前中は会場設営。テントを張ったり、テーブルと椅子を運んできたり、バナーをつけたり。会場の奥にインフォメーション・ブースをつくり、気候変動や地球温暖化についてのプレゼン流したり、SIWSAP事業のパンフレットを置いたりした。

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子供対象のイベントだったので、開始時間は学校終わりの午後2時くらい。まず州政府やSIWSAPの職員にスピーチをしてもらい、ざっとプログラムの説明をした。そして、ジャッジたち3人を紹介し、ダンスコンテストは始まった。

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ダンスパフォーマンスを披露してくれた子供たちは小学校5年生から高校3年生まで。こんなに若いのに、彼らのダンスはものすごくレベルが高くてびっくり。普通にブレークダンスをしていた小5の子供たちも・・!

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それにしてもすごい人の集まり(笑)。せっかくこんなに人が集まったので、パフォーマンスの合間に「水」についてのクイズを出したり、SIWSAP事業の説明をしたりしました。クイズの正解者にはSIWSAPTシャツとキャップをプレゼントしたので、みんな積極的に参加してくれました。

ダンスのテーマは「水の再利用」ということだったので、子供たちは様々な工夫をしてテーマにあったダンスを考えてきていた。「水は大切だから無駄に使ったらダメだよ」とか、「そのお水、捨てずに他のものに使えば?」とか、いろいろなセリフを事前に録音して、ダンスの前にちょっとした劇をやっていたグループや、

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傘やバケツなどのものをダンスの中で使ったグループ、

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メッセージカードを作って、ダンスで使ったグループなど、いろいろなパフォーマンスを披露してくれた。

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正直なところ、「水の再利用」をテーマにしたダンスってどうやってやるんだろう・・?って思っていた部分もあったが、子供たちのパフォーマンスを見て、「なるほど」って思いました。彼らは本当にクリエイティブで、ダンスも上手くて、本当にずっと感動していました。


ダンスパフォーマンスが全部終わったところで、ジャッジたちから判定をもらい、1位から5位まで発表しました。全員に何かしらのプライズを渡したので、みんな嬉しそうにしていました。1位に輝いたのは「ザ・ハイブリッド」というグループ。彼らは賞金を持って帰ることができました。

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これでワールド・ウォーター・デーのダンスコンテストは無事終わりました。みんなとても協力的だったのでイベントは大成功。多くの子供たちに水の大切さを伝えることができたと思います。

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ポスターコンテスト


イベントの続きとして「水の再利用」をテーマとしたポスターコンテストを開いた。コンテストを発表したのはイベントの日。2週間後の締め切りに集まったポスターは60枚以上!

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これは6年生のアメリンちゃんが書いた作品です。思わず笑っちゃいました。

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ポスターに登場している男性は外でシャワーを浴びていて(ここでは外でシャワー浴びるのが普通)、使った水は地面に流れて行ってしまっている。そこでアメリンちゃんが書いたメッセージは、「一回使った水はもう一回他のものに使おう」。次に同じ男性が登場する時はちゃんとバケツを使って、お水をためている(笑)。そのお水はトイレを流すために使われる、ということ。


これは2年生のローズちゃんの作品。

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彼女のポスターに登場するのは掃除や洗濯をしている女性。洗濯はもちろんで洗い(この国では洗濯機がある家庭は少ない)。その家事をしている女性がとてもおしゃれで、笑っちゃいました(笑)。髪型もアクセサリーもソロモン風に豪華で、着ているドレスもとてもカラフル。ちなみにドレスの色はソロモン諸島の国旗の色。


2年生のネルソン君の作品も可愛くてたまらなかった(笑)。

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「そこの君、ちゃんとバケツに水をためて再利用した方がいいよ。」

「オッケー。」

そしてちゃんとバケツを使って、モップがけしている(笑)。


他にも可愛くて面白いポスターはたくさんありました。一つ面白いと思ったことは、ポスターには必ずレインタンクが登場していること。日本では「水」って思うと水道をイメージするだけで、その水がどこから来ているかはあまり考えないと思う。ここでは雨水を使用するのが当たり前なので、子供たちもポスターにはレインタンクを描いている。

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子供が作ったポスターを見るとなんかほっこりします。

いつも素敵な方々と活動ができてとても嬉しいです。これからもSIWSAPと一緒に活動する機会があるといいな、と思っています。


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by yuko_f0301 | 2017-04-30 16:40

マラケラバ・コミュニティーでの活動


青年海外協力隊としてソロモン諸島・ギゾに来て初めてのプロジェクト、これはマラケラバという、ギゾにある小さいコミュニティーで行われた。ギゾの廃棄物管理に関わっている、ウエスタン州政府の環境省、ギゾ町役場、環境保険省の三つの組織と協力し、マラケラバの環境改善に挑んだ。

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マラケラバは2007年に津波の被害を受けた以来、様々な環境問題や社会問題を抱えている。汚い環境で生活を送ってきた住民たちは、お酒や、たばこ、麻薬などを使用し始め、そのうち暴力も振るうようになった。子供たちは学校に行かず、大人たちの態度に影響されて、彼らの行動を真似し始めている。

住民の一人であるジュリンさんはこの状況を変えたいという想いに動かされ、自らごみ拾いを始めた。彼女の活動を見て、私たちはマラケラバを、他のコミュニティーが見習える「モデルコミュニティー」にしたいと思い、サポートを始めた。

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マラケラバの住民にゴミ袋、手袋、ほうきなどを配布した

マラケラバをパイロットプロジェクトのロケーションとして選んだ理由は3つある。まず一つ目は、彼らは自らごみ拾いを始めたからである。自ら、自分のコミュニティーで始めた活動は成功する確率が高いと、私たちは考えた。二つ目は、マラケラバは小さいコミュニティーであるから。公共の場所のごみ問題は確かに一番目立つが、プロジェクトの規模が大きすぎると長期的な成果が出にくい。このため、まずは小さいコミュニティーで始めて徐々に活動の幅を広げていくことにした。三つ目は、ごみ拾い自体は彼らがやっているから。私たちがごみ拾いをしてしまうと続かない可能性があるので、ファシリテーター役として見守る方が効果的なのではないかと考えた。

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ごみ拾いが始まってわずか数週間で変化が見えてきた。ごみの量が減り、住民たちの態度も変わってきた。海岸が片付いたので観光客が訪れるようになり、警察官も、「最近マラケラバ周辺で起きる事件が減ってきた」と言っていた。

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イベント企画


マラケラバの活動をできるだけ多くの人に知ってもらうためにイベントを企画した。プログラム、会場、予算、ゲストリストなど決めることが多く、企画プロセスは大変だったが、いろいろな人が協力してくれたのでスムーズに進んだ。話し合いを重ねること2週間、着々と企画が進み、だんだんイベントの日が近づいてきた。

いよいよイベント当日。朝から会場設営を行ったり、資料を作ったり、準備を整えた。オーストラリア政府が支援しているYouth@WorkというNGOも協力してくれた。

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Youth@Work
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職場の仲間たちと資料作り

普段マーケットで物を売っている女性たちが、ブースを会場に移動して、イベント中食べ物や洋服、アクセサリー、香水などを売ってくれました。

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そしてイベントが始まった。まずは主なステークホルダーにスピーチをしてもらいました。環境省と環境保険省の大臣、ウエスタン州警察の指揮官、ギゾホテルとテレコム(電話会社)のマネージャーが一人ずつスピーチをあげ、全員ごみ問題の重大さを強調した。観光地であるギゾにとって環境問題はとても大きな課題なので、町民全員協力していかなければならない、と彼らは述べた。その他にもWorldwide Fund for Nature (WWF)Natural Resources Development Foundation (NRDF)Solomon Islands Water Sector Adaptation Project (SIWSAP)など数多くの環境関連のNGOがスピーチをあげた。

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続いて登場したのは、マラケラバのダンスグループ「ロビアナ・ミックス」。趣味としてアイランドダンスを練習している彼女たちは、このイベントで是非ダンスパフォーマンスを披露したいと私たちに言った。「環境」というテーマにあった衣装を着て、素晴らしい踊りを見せてくれました。おかげさまで町中の人が集まって、より多くの人にマラケラバを知ってもらうことができた。

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お昼休みの時間になると、ギゾ小学校の生徒たちがイベントに来てくれて、4人の生徒が「廃棄物管理」について書いたスピーチを披露してくれた。事前に頼んでもいなかったのに、スピーチを用意してくれていたことに私たちはとても感動しました。

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ギゾのタクシー会社、Lezu Taxiも、ポイ捨て防止のポスターを車の窓に貼って、クラクションを鳴らしながら町中を走って、協力してくれた。そんなことして警察に捕まらないの?!って思うかもしれませんが、警察もイベントに来てたので大丈夫でした(笑)。

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イベントの締めに、サプライズで「ウェイスト・マネジメント・チャンピオン」という賞をシアナという男性と、レイナという女性の二人に渡した。この二人は給料も何ももらっていないのに、自らマーケットのごみを拾っている。二人は素晴らしいボランティア精神を持っているけど、あまり知られてなかったので、この機会にみんなに知ってもらおうと考えた。マーケットの物売りのフローレンスさんが二人に、環境の大切さをテーマにした歌を作曲して、歌ってくれた。ソロモン人はみんな本当に協力的で感動します。

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フローレンスさん作曲の歌

ということで、私のギゾに来て初のイベントが無事終了しました。いろいろな人に協力してもらって、支えられて、本当に恵まれているな、と感じました。2週間で企画したイベントがこんなに大きなイベントになるとは思ってもいなかったので、とてもびっくり。全部ソロモン人たちのおかげですね。全国新聞にも乗りました(笑)。

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Solid Waste Management girls (笑)

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マラケラバ・コミュニティーで啓発活動

マラケラバの環境が改善されたということで、次にできることを考えたところ、啓発活動をすることにした。イベントの2週間後に、私たちは夜にマラケラバに行って、綺麗な環境のメリットを伝えるプレゼンテーションを行った。このコミュニティーには電気がないのでポータブルジェネレーターと白い布を使いました。

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プレゼンテーションでは、環境改善によって、病気のリスクが減ること、コミュニティーが安全になること、など様々なメリットを説明した。分かりやすくするために絵や図を使い、モチベーションをもっと高めるためにごみ拾いをしている住民たちの写真も入れた。写真を見ると、みんな大喜び!

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プレゼンテーションの終わりにこの文章↓をみんなに音読してもらった。


”My dream is to be in a health-promoting, clean Malakerava. It is a Malakerava where I feel safe, loved, and respected. It is where I am treated in the same way as others, with respect and dignity. It is a Malakerava where I feel free to live, play, socialize, and worship.

It is a place where, when I am hungry, I have a choice of nutritious food, when I am thirsty, I turn on the tap and drink safe, clean water, and when the sun is too hot, I have the shade to sit under.

It is a Malakerava free of drugs and violence, where the environment is clean with lots of beautiful flowers; red, yellow, and white, which beautifies the community. This is my dream setting. Is it possible? Who can fulfill my dream? *(and the answer is... the people of Malakerava!)*”

(和訳)「私の夢は、綺麗で健康なマラケラバに住むこと。住んでいて身の危険を感じない場所、周りの人に愛され、リスペクトされる、そんなマラケラバに住みたい。自由に生きて、遊んで、話すことができて、好きな宗教を信じることができるマラケラバであって欲しい。


お腹が空いた時は栄養のあるものが食べられて、喉が渇いた時は水道の水が飲めて、太陽が暑い時は日陰に入れる、そんなマラケラバに住みたい。


麻薬と暴力がない環境、いろんな色の綺麗なお花が咲いている美しい環境に住みたい。これが私の夢だ。この夢は誰が叶えてくれるのかな?*(そしてその答えは・・・マラケラバの住民たち!)*」


この文章は環境保険省の職員が書いたもの。シンプルだけど心にしみる、とても素敵な文章だと思う。先進国に住む私たちには当たり前のことを彼らは必要としている、ということがすごく伝わってくる・・・

というわけで、これが現在のマラケラバ・プロジェクトの進み具合です。こんなにいい経験ができて、こんなに素敵な人たちと働くことができて私は本当に恵まれているな、と思っています。これからもまだ活動を進めていくつもりなので、頑張っていきたいと思います!

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by yuko_f0301 | 2017-04-01 04:51