ゆうこのブログ yuko0301.exblog.jp

海外での生活とボランティア活動を紹介するブログ


by yuko0301
プロフィールを見る
画像一覧

プラスチックワイズ・ギゾ

任地のギゾで「プラスチックワイズ・ギゾ」というグループを立ち上げました。このグループの目的は環境改善に向けた活動を行うことであり、主にごみを再利用してものを作っているのです。カバン、ポーチ、お花の飾り物、ペンホルダーなど、本当に幅広い作品を作っており、徐々に人気が出てきて、今は100人以上グループに入っています。


「プラスチックワイズ」というグループはもともとオーストラリアのビクトリアで始まり、だんだん支部が増えていったのです。各支部は、「プラスチックワイズ・(地域の名前)」として活動していて、今まではオーストラリア内だけだったのですが、「プラスチックワイズ・ギゾ」が始まって、国際的なグループになったのです。オーストラリアの方に活動を知ってもらえてソロモン人も大喜びでしたし、海外で支部を開くことができたオーストラリア人も大喜びでした。その橋渡し役になれてとても光栄に思っています。


e0350296_08470012.jpg


「プラスチックワイズ・ギゾ」として活動し始めたのは去年の8月頃で、そこからいろいろな成果を出すことができました。


グループを結成して最初に開いたイベントは去年の9月末に行われ、オーストラリアからクルーズ船が来たときでした。このタイミングに合わせて、みんなに作った商品を持ってきて売ってもらいました。環境に対しての意識が高い環境客はプラスチックワイズ・ギゾの活動にとても関心していて、喜んで購入してくれたり、写真やビデオも撮影してくれました。


e0350296_08474620.jpg
e0350296_08490359.jpg


このイベントを見て、「私もプラスチックワイズ・ギゾに入りたい!」と思ってくれた人がたくさんいて、そのうちの何人かは、メソディスト・チャーチ(キリスト教の宗派)の方々でした。なので、10月頃にメソディスト・チャーチの女性団体とワークショップを開き、リサイクル作品の作り方を教えました。


e0350296_08494040.jpg
e0350296_08501761.jpg


今まではユナイテッド・チャーチ(違う宗派)の女性団体しか興味を持ってくれてなかったので、新しい女性団体とワークショップをやることができてとてもうれしかったです。


二回目のイベントは11月の初めに行われました。このイベントは主にユナイテッド・チャーチの女性団体のイベントであり、外国人の観光客を相手に物を売る自信のなかった女性たちが作品を持ってきて売っていました。みんながみんな外国人や高学歴の人を相手にしたいと思っているとは限らないので、このような安心できる環境でイベントを開くことも大事だということに気付きました。


e0350296_08505820.jpg
e0350296_08512590.jpg
e0350296_08514806.jpg


彼女たちのリサイクル作品は非常にレベルの高いものばかりです。かぎ針編みが得意なので、このようにビニール袋を糸みたいに細く切って編むことができるのです。


年末にプラスチックワイズ・ギゾのミーティングを開き、改めて今年度の活動を見返して、来年度に向けての計画を立てました。プレゼンをやったり、フォーラムを開いたりして、意見交換をしました。2018年の主な目的は以下の通りということになりました。


  • 1. プラスチックワイズ・ギゾを正式に立ち上げる。ソロモンにはCharitable Trusts Actというものがあり、その条文に基づいて組織をレジスターすると、正式にドネーションを受け取ったり、ほかの組織から資金をもらったり、銀行口座を開いたりできるようになるのです。レジスターするには、Executive Committee(幹部)を作って、Constitution(合意書)を書き、最後にプラスチックワイズ・ギゾの財産を管理する人を決めないといけないのです。

  • 2. リサイクル作品のワークショップをもっと開く(他の宗派の女性団体や、ギゾ島のほかのコミュニティー、学校など)。

  • 3. 廃棄物管理の啓発活動を行う。プラスチックワイズ・ギゾのみんなは、心から環境を改善したいと思っている人ばかりなので、みんなで協力して啓発活動を行うことによって、成果を出せるのではないかと考えていました。(むしろ政府のやるべきことをプラスチックワイズ・ギゾはやっているのです・・・)

  • 4. ビニール袋を制限する。理想的な目標ですが、ビニール袋の輸入を停止するのが最終目標です。これをするには、現地の環境NGOや州政府と活動する必要があります。

意見交換のあとはちょっとしたクリスマスパーティー。プラスチックワイズ・ギゾは出来るだけ「楽しい」と思えるグループでいてほしいので、プレゼンやフォーラムばかりではなく、このような楽しい集まりを開くことも大事だと思います。


e0350296_08522908.jpg
e0350296_08530476.jpg


2018年を迎えてから、セブンス・デイ・アドベンティスト・チャーチの女性団体とワークショップを行いました。今回のワークショップは私たち(幹部)以外の人たちにも手伝ってもらいました。これは、役割分担をするという目的ももちろんありましたが、それ以上に、いつも旦那さんのいうことばかり聞かないといけない女性たちに少しでも自信を与えたかったからです。ここソロモンでは、女性が何かしたいときには旦那さんの許可を得ないといけなく、家の中でも旦那さんに振り回されてて、暴力を振るわれることも珍しくありません。


一回サルランデというおばちゃんがビニール袋で作ったお花を見せてくれたので、「作り方を教えてほしい」と頼み、彼女の家にお邪魔しました。そこで私に作り方を教えてくれてたのですが、その最中に旦那さんが入ってきて、彼の口から出た言葉が「ホワイトマン(外人のこと)はそんなごみに興味ないでしょ。彼女のの時間を無駄にするな」だったんです・・・もちろん「いや、私がお願いしたんだよ」って言いましたが、非常に残念なことを目にしてしまいした。


セブンス・デイ・アドベンティストの女性団体とのワークショップは2月の初めに行われました。ちなみに緑の服のおばちゃんがサルランデです。


e0350296_08534248.jpg
e0350296_08540951.jpg


ワークショップに参加してくれた女性たちはすごくモチベーションが高く、今でもたくさん物を作ってます。サルランデも本当にうれしそうでした(涙)。


二月の後半に、とてもうれしい出来事がありました。こんなに大人数で活動しているので、小さい国のソロモンでは「プラスチックワイズ・ギゾ」は有名になっていて、UN WOMEN(国連女性機関)にも注目されていたのです。環境を改善することと当時に、男女差別をなくす目的がプラスチックワイズ・ギゾにあるので、一緒にInternational Women’s Day(世界の女性の日)を企画したいと言ってくれました。


e0350296_08544905.jpg


38日にこのイベントが開かれました。プラスチックワイズ・ギゾは朝のパレードに参加し、さまざまなコンペティションの企画の手伝いをしました。中にはケーキデザイン、生け花、布染などがありました。


e0350296_08552144.jpg
e0350296_08554994.jpg
e0350296_08561242.jpg


とてもセンスのいいエントリーがたくさんありました。こんな風に女性が参加できるコンペティションを開くのは色々な意味で重要だと思います。


プラスチックワイズ・ギゾのブースではたくさんのリサイクル作品が置いてありました。


e0350296_08572388.jpg
e0350296_08575195.jpg
e0350296_08582537.jpg
e0350296_08585341.jpg


このお花とか、すごくないですか?ビニール袋で編んであるのです。


UN WOMENに注目されたことが信じられなかったのですが、今度はUNDP(国連開発計画)に注目されたのです。ローカルレベルで地球温暖化対策に取り組んでいる人たちのドキュメンタリーを作っている方が、プラスチックワイズ・ギゾの活動を聞いて、わざわざギゾまで撮影しに来てくれたのです。撮影したムービーは3つ:活動のリーダーとのインタビュー、リサイクル作品の作り方のムービーと、カスタムダンス(ソロモンの伝統的な踊り)のムービー。


e0350296_09001359.jpg
e0350296_09004408.jpg
e0350296_09013113.jpg
e0350296_09020124.jpg


とても素晴らしい機会があって非常にうれしかったです!


しかし、この期間にデング熱にかかってしまったのです。ムービーを撮影した場所がだいぶ町から離れた場所で、そこで無数の蚊にかまれてしまい、翌週、入院するほど激しい熱に襲われました。


でも、私が入院している間もプラスチックワイズ・ギゾの活動は順調に進んでいました。4月の前半に隣島のラノンガにあるオンボンブル村にワークショップをしに行きました。


e0350296_09032662.jpg
e0350296_09045215.jpg


オンボンブル村の人たちは、「ホワイトマン」が来ることを心の底から楽しみにしてくれてて、色々な食べ物とかウエルカムソングを用意してくれてたらしいです・・・いけなくて申し訳ありません( ;∀;)


彼女たちが帰ってきた後、道でサルランデに会ったのですが、満面の笑顔で「オンボンブル村のワークショップ、本当に楽しかった!」って言ってて、とてもうれしかったです。


4月の後半には回復して、活動復帰しました。Gizo Environment Livelihood Conservation Association (GELCA) と、ギゾ島の西の方にあるコミュニティーでリサイクルワークショップを開きました。まずはンガリ・スクールの子供たちと。


e0350296_09062266.jpg
e0350296_09064688.jpg


実はンガリ・スクール、日本の支援で建てられたのです。


今回もプラスチックワイズ・ギゾのおばちゃん2人についてきてもらいました。基本ワークショップは、環境やごみの管理方法のプレゼンと、リサイクル工作の二部でやっていて、プレゼンの部分は私たち(幹部)がやって、リサイクル工作をおばちゃんたちに手伝ってもらってます。そのうちおばちゃんたちもプレゼンができるようになればいいなと思っています。


e0350296_09074363.jpg
e0350296_09081108.jpg
e0350296_09084313.jpg
e0350296_09090823.jpg


楽しそうに参加してくれてとてもうれしかったです。


次の日はビンボロという村に行きました。


e0350296_09101128.jpg
e0350296_09104287.jpg
e0350296_09111190.jpg


周りの村からも集まって参加してくれたので、たくさんの人がいました。


次の日は、パエロンゲという村。


e0350296_09115542.jpg
e0350296_09122691.jpg
e0350296_09130892.jpg
e0350296_09135036.jpg
e0350296_09142261.jpg
e0350296_09162075.jpg


これで、GELCAのプロジェクトは無事終わりました。電気も何もない田舎の村は、環境に悪影響を与えていないのですが、意外とプラスチックのごみがあって(お米、お菓子、ミルクティーの袋など)、リサイクル工場もダンプサイト(最終処分場)もないので、捨てるところがなくて困っているのです。基本的には、海に捨てたり、庭で燃やしたりしているので、このようなワークショップは、意味ないように思われるかもしれませんが、結構役に立っているのです。


5月のはじめに隣島のニュージョージアにあるノロという町で行われた、World Tuna Day(世界のツナの日(?))に参加しました。Soltunaというツナ缶を作る会社がノロにあるのですが、彼らに、「ぜひプラスチックワイズ・ギゾに参加してほしい」と招待されたのです。ソルツナは以前は「ソロモン・タイヨー(ピジン語でツナ)」という名前で、日本人もたくさん働いていたそうです。


朝はパレード。


e0350296_09173836.jpg
e0350296_09175874.jpg
e0350296_09183049.jpg
e0350296_09185500.jpg


6月のはじめにはWorld Environment Day(世界の環境の日)をWWFと現地の環境NGOESSI (Ecological Solutions Solomon Islands) と一緒に開催しました。


一日目は離島でゴミ拾い。ギゾの周りには小さい島がたくさんあって、そこには誰も住んでいないのですが、大量のごみがあるのです。これは、ピクニックやお酒を飲みにその離島に行って、ごみをそこでポイ捨てするからと、ギゾで海に投げ捨てたごみが波に乗ってその離島にたどり着くからなのです。ボランティアを募集して、ボートで彼らを離島に連れていき、そこでゴミ拾いをしてもらい、そのごみをギゾのダンプサイト(最終処分場)に持っていきました。できるだけビニール袋を使わないようにしてたので、大きな袋(ここの人はJUMBO BAGSって呼んでる)を使いました。


e0350296_09194557.jpg


信じられない量のごみでした・・・このJUMBO BAG40個くらい。


夜はプラスチックワイズ・ギゾの出番。WWFESSIに、環境教育のムービーとか、正しいごみの管理方法の劇をやってほしいと言われたので、プラスチックワイズ・ギゾの女性たちに協力してもらい、ナイトプラグラムをやりました。ぎりぎりに言ってくるので、企画するのが本当に大変でした・・・


e0350296_09201176.jpg
e0350296_09205535.jpg
e0350296_09212333.jpg


でも、意外とたくさんの人を集めて歌とか劇を披露することができたので、満足できました。10時くらいに終わって、そこから二日目の打ち合わせをしたので(またぎりぎり・・・)家に帰ったのが12時くらいでした。


二日目は、リサイクル作品のコンペティションやプラスチックのミスコンテストなど、いろいろなアクティビティを行いました。リサイクルコンペティションは私が企画して、他はWWFESSIが企画する形で進めました。この役割分担の仕方、当たり前のようですが、すごいことを思いついたかのように褒められました・・・


e0350296_09221022.jpg
e0350296_09223743.jpg
e0350296_09230253.jpg


すごくレベルの高いものがたくさん!ちなみにこの2人が1位と2位でした。優勝者が多数決で決めたのですが、これも、すごいことを思いついたかのように褒められました・・・


ミスコンも面白かったです!プラスチックのごみを使った衣装を着て、ギゾホテルの船着き場を音楽に合わせて歩く感じで、見るのも楽しかったです。


e0350296_09235251.jpg
e0350296_09241967.jpg
e0350296_09245080.jpg


こんな感じでイベントは終わりました。正直、このイベントを企画するのに非常に大変な思いをしました。WWFESSIにぎりぎりにプラスチックワイズ・ギゾのことを頼まれたり、慌ててミーティング開いてみんなに来るようにお願いしたり、お願いしたのに来なかった人にどうにか情報共有したり、「ぎりぎり過ぎる」という苦情や、「WWFにこれをお願いして」というわがままに対応したり、本当にソロモン人に振り回された一か月でした。でも終わり良ければ総て良し。


プラスチックワイズ・ギゾは、結成されてから本当に色々な成果を出すことができました。もちろん私一人でここまでたどり着けたわけではなく、周りの人にも非常に助けてもらいました。すごく努力してくれる同僚や、いつも明るくイベントに参加してくれるおばちゃんたちにとても感謝してます。プラスチックワイズ・ギゾの活動を続けて、徐々に環境問題とジェンダー問題を解決できればと思っています。


[PR]
by yuko_f0301 | 2018-06-22 09:34