ラジオで啓発活動
ソロモンはテレビ局がないので、主なニュースの発信方法は新聞とラジオなんです。テレビ局がないことにびっくりするかもしれませんが、テレビ持ってる人は本当に少ないので、テレビ局があっても儲からないのです。まぁ、ソロモンは平和な国なのでニュース自体あんまりないんですけどね(笑)。
というわけで、ラジオで啓発活動をするのが効果的かなと私たちは思いました。
2015年あたりに、前任者がJPRISMというプロジェクトの一環として、ギゾ町の8か所にごみ収集ステーションを作ったのです。それまでは、みんな道路の脇とかに捨ててたらしい・・・この8個のステーションができたことによって、ギゾ町役場はごみを収集しやすくなったのです。
しかし、やっぱり住民の態度が悪くて、ステーションはこんなことに・・・
このステーションは特に悪いんですけど、基本どのステーションでもこんな感じでごみで溢れているのです。問題は、ごみ袋を使ってないこと、使っててもちゃんと閉じてないこと、生ごみも庭のごみもオムツも全部ここにそのまま捨てていること、など。
なので、今年のフォーカスは啓発活動ということで、活動を進めています。主に伝えたいことは、ちゃんとごみはごみ袋に入れて、閉じてからステーションに持ってくること、生ごみと他のごみを分けて、生ごみは家の庭に埋めておくこと(ごみのほとんどが生ごみなので、こういう風にしたら確実にステーションのごみが減るはず)、できるだけ3R(Reduce, Reuse, Recycle)を生活習慣に取り入れて、ごみを減らすこと、など。
というわけで、私、ギゾ町役場のレネーとジョセフ、保健省のアニータの四人でラジオで啓発活動をすることにした。私が話した内容は3R、ジョセフはコンポスト作り、レネーはプラスチックについて、アニータは廃棄物管理の衛生面。
使ったラジオ局は「ワン・ライフ」という局で、ギゾで一番目か二番目に大きいSeventh Day Adventist (SDA) の教会のラジオ局です。この教会に通っているデラルドが自分の家から発信してる小さいラジオ局なので、ソロモン全体ではなく、ウエスタン州の複数の島までしか届かないそうです。大きいラジオ局(SIBC (Solomon Islands Broadcasting Cooperation)とかRadio Happy Lagoon) でも啓発活動をいつかしたいのですが、「ワン・ライフ」だと無料でできるので、最初はここでやることにしました。デラルドはギゾ町役場のタウンクラークでもあるので、このプロジェクトの主体となっていた。
録音するスタジオはデラルドの家の部屋。
小さいボイスレコーダーで「録音」ボタンを押し、マイクに向かってひたすら話すだけ。
四人で話して、30分くらいのレコーディングができました。これをデラルドが編集して翌日から一週間ラジオで流したそうです。私はラジオを持ってないので聞けなかったんですけど、町を歩いてると、いろんな人に「ラジオでゆうこのトーク聞いたよ!」って言われました😃
このトーク、あんまり英語しゃべれない人でも理解できるように全部ピジン語でやったんです。そうしたら、デラルドとかWWFで働いてる友達のゼルダとかが、「ソロモン人かと思うくらいピジン語がうまかった!!」なんて言ってくれました(*´▽`*)
そしてラジオトークは終わりました。なんか、すごく楽しかったです!効果はまだ見えてないんですけど、これからも続けていきたいと思います。